寒さ・電圧・国内仕様
最近耳にする、この冬はパソコンが固まりやすい という話。

実際には、ちゃんと設計されたPCが寒さごときで処理が不安定になったり止まったりするなんて言うのはそうそう無いことではあるのだけど、近年のPCの価格下落で安価な部品が使われたり回路の設計がイイカゲンだったりで、そういう事が起きているのだと思う。
そして、昨年ごろに買い替えをした友人が多いというのも、話が耳に入る要因か。

キーワードは、寒さ・電圧・国内仕様。
※ この記事は筆者の経験とカンによるものですので、すべてのケースにあてはまるとは限りません。


寒い日には家の中の電圧が下がります。
一般的に電柱には200Vが流れていて、建物に引き込む際に100Vに降下させているのですが、変圧器の性能如何によって微妙に上下したりします。温度も要因のひとつ。
あと、家の中で電気製品がいろいろ動くとやっぱり電圧がさがります。
場合にもよりますが、今冬、職場のUPSに入力されている電圧は、わずか96Vでした。
# これでも定格範囲です。(^^;

そして、国内向けにイチから設計した機器「ではない」ショップブランドPCや自作向けの電源装置は、設計電圧が日本の定格電圧よりも15Vほど高く設計されています。
# 先進国で100Vという低い定格電圧で電化製品を動かしている国は実は日本だけだったりします。
# # 日本の廃棄物を横流しして使っているどっかの地域も100Vかもしれません。

そうすると、115Vで入ってきてほしい回路にわずか90V程度の電圧で入力されることとなり、AC-DCでの変換効率が下がり、PC内での電力許容値が下がります。
電力が不足の場合、近年のPCは回復するまで処理を停止したり、潔く自動終了したりします。何も言わず落ちることもあります。

回避策として大掛かりじゃないものは2種類。

1つは、電源装置を国内仕様のものに交換すること。
ちゃんとした国内仕様のものは10,000円程~ と高価です。
その代わり、変換効率が優秀な製品も多いので、発熱を抑えることが出来たり、電気代が安くなる場合もあります。
なお、3,000円台で販売されている安価な電源装置に国内仕様はありません。
# このクラスのは回路の設計がおおざっぱなので逆に相性が良い場合もありますが。
# そんなギャンブルはしたくないものです。


2つめは、UPSの導入。
多少値は張りますが、少し大きめなUPSには昇圧機能があるものがあります。
とは言っても110%ほど増幅しているだけなので、その分消費電力が増えるかも。
しかし、まだ寒い季節。電気ストーブを使用する家庭にとって、停電への対策という意味ではあっても損は無いでしょう。

個人的にお勧めなのは、電源装置の換装。
国内仕様の製品には静かなヤツが多いんですよ。(^^)
それに加えて小型UPSの導入で停電に備える。
これで安心して過ごせます。


追記。
関東地方の乾燥具合もかなりのものなので、ちゃんと接地していないPCの場合、静電気でヤラレてしまう場合もあるやも。
そのときは、ダメになった部品交換に加えて加湿器ですな。
# 我が家はちゃんと接地してますよん。(テレビアンテナ経由で(マテコラ
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